<4日目①番外編3>ヨーロッパの郵便ポストとポストバス

<4日目①番外編3>ヨーロッパ周遊レンタカーの旅30日間・ホーチミン経由(2015年2月12日・木)



<黄色とホルンは「郵便」のシンボル>
黄色い馬車は郵便というイメージは、今のヨーロッパ大陸でも生きています。
ヨーロッパ大陸のほとんどの国では郵便ポストや郵便車などはすべて黄色です。
御者がクラクション代わりにホルン(角笛)を使う習慣は昔からあったようですが、フランツ・フォン・タクシスはそれを徹底させました。
郵便馬車が町や村に近づくと、御者は威勢よくプップクプー、プップクプーとホルンを吹き鳴らしたそうです。
それを聞くと、郵便馬車に用事のある人々は急いでポスト旅籠の前に集まって来ました。
馬車が付いてから人々に知らせるよりも、ホルンを吹き鳴らしながら走ってくると、随分時間の節約になっていました。
そのホルンも、今では「郵便」のシンボルになっています。
郵便局、郵便ポスト、郵便車などにはすべてホルンの印が付いています。
そして今も残っているポスト・ホテルには、必ずホルンをモチーフとした中世風の看板が出ています。
ヨーロッパの旅行をしていると、昔からの街道筋や中世の街の中で、ホルンの看板や壁画を見かけます。

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<自由旅行に重宝なポストバス>
スイスやオーストリア(オーストリアでは1907年から運行)では、郵便馬車に代わって郵便バス、ドイツ語ではポストブスPostbusが今なお健在です。
フランスなどの一部の地方には郵便バスが残っていますが、全国的に路線が伸びているのはこの2カ国です。オーストリアの郵便バスは「くすんだ黄色」ですが、スイスの郵便バスは昔通りの「鮮やかな黄色」です。
郵便物と一緒に旅客をも運んでいるため、一般の路線バスと違い、採算を度外視して、旅客数の少ない田舎にまで路線を伸ばしています。
レンタカーを使わないでこれらの国を旅行する時には、黄色い郵便バスはとても便利で、なくてはならない存在になっています。
緑の牧草地や林を縫って走る郵便バスは、見た目にも大変美しいです。
車体にも停留所にも、必ずホルン(角笛)の印がついています。
アルプス地方を旅行中、行った先では自由行動というようなツアーがあれば、黄色いポストバスをうまく使いこなすことができると便利です。


<イギリスの赤いポストと切手>
郵便事業をタクシス・ウント・トゥルン家が行っていた頃には、郵便料金は受取人払いでした。
その後、1840年にイギリスで最古の切手が発行されましたが、ヨーロッパ大陸には切手がありませんでした。
トゥルン・ウント・タクシス家の切手は1850年に発行で、やはりそれまでは受取人が郵便料金を払っていました。
なぜなら、金品を運ぶ郵便馬車は盗賊に狙われる危険があり、絶対に宛先に届くという保証はありませんでした。
それに、飛脚の場合より郵便料金が安くなったと言っても、当時の物価水準からするとまだまだ高かったので、郵便料金を払うのが嫌で受け取りを拒否するケースが続出しました。
そこで1840年に初めて、イギリスで郵便切手が考案され、郵便を出す人が切手を買って貼ることによって、受け取り拒否はなくなりました。

ところでイギリスでは、ヨーロッパ大陸で盛んになった郵便制度を真似して自国でも始めたのですが、黄色い色まで真似るのには気が引けたのか、「鮮やかな赤い色」にしました。
それが日本に伝えられて、今日の日本の郵便局の色になりました。
昭和の時代頃には、日本の郵便ポストは頭が膨らんでいたのですが、これもイギリスから伝えられたもので、元祖イギリスの郵便ポストには、今なお頭が膨らんだ赤い郵便ポストがたくさんあります。



◎下記は関連ブログです。

ヨーロッパ周遊レンタカーの旅30日間・ホーチミン経由(2014年6月9日・月)
*<4日目①>ニュルンベルクのカイザーブルク.レーゲンスブルク旧市街とヒストーリッシュヴルストキュッヘ
*<4日目①番外編1>トゥルン・ウント・タクシス家と郵便事業(2015年2月12日・木)
*<4日目①番外編2>中世ヨーロッパの郵便事業と旅籠屋ポスト・ホテル(2015年2月12日・木)



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